陰嚢湿疹と股間の蒸れは大いに関係があります。ムレを解消するだけで陰嚢が清潔に保たれ股間がかゆくなりにくい環境を作ることができるので、蒸れを防ぐためのパンツなども当サイトでは紹介してきました。でもそもそも蒸れにくい体質を作ることも大切です。今回は太りすぎて汗っかきさんの股間は蒸れやすい理由についてまとめてみました。
股間がかゆくなりやすい環境を考える
股間がかゆくなりやすい原因の一つにパンツの中の蒸れがあります。靴の中の足の指の間のムレを考えたらわかるように、皮膚が密着し続ける部位は非常に通気性が悪く、湿度が高くなり、雑菌が繁殖しやすい環境にあります。陰嚢部分もまさに同じで、皮膚が長時間密着し続けるので、蒸れやすく清潔に保つのが難しい部分です。結果、股間のかゆみが発生する人も多く、かゆみを解消するために専用パンツなどを履くという対策をとることができます。
股間が蒸れにくい体質に改善
一般的に太っている人は汗っかきなイメージかありますが、実際に太っている人は汗をかきやすいというのは本当のようです。
五味クリニックの五味先生のご意見です。
肥満者が汗をかきやすい理由はいくつかあります。人間は日常活動を通じて体内に多量の「熱」を産生し、この熱をたえず体外に放出して恒常性を保っているのです。ところが肥満者の厚い「皮下脂肪」は熱の体外への放出をブロックして、体温を上がりやすくするため、その体温を下げる手段としてより多くの「発汗」が必要となり、普通の人より汗をかきやすくなるのです。しかも、肥満者は普段から運動をしていない人が多いため、ちょっと動いただけでも大量の汗をかいてしまいます… (五味クリニックHPより)
汗に関するスペシャリストの五味先生のご意見ですが、ごもっともな感じです。太っていると分厚い皮下脂肪がコートのような役割をして体温を逃げにくくするので、熱が上昇、体が体温を下げるために必死に汗を出すということです。ということは、太っている人は常に汗が出ていて全身がムシムシしているので、もちろん股間もムシムシしていてパンツは蒸れ蒸れ陰嚢湿疹になりやすい環境を作ってしまっているといえるでしょう。
股間のかゆみの大敵!太っていると皮膚の密着面が増える
これは単純に管理人が思うことですが、太っている人は二の腕部分や太ももの間、おなかの下など皮膚の密着面がとても多いということです。特に陰嚢部分に近い太もも、おなかの圧迫で通気性が抜群に悪くなります。普通の体系であれば股下やへその下を流れる爽やかな風を太っている人は脂肪で完全に遮断し、出てきた汗を乾かしてくれるもが何もありません。それに加えて太っている人は先ほども述べたように汗をたくさんかきますので、もう股間にとっては最悪の条件をそろえてしまうことになります。
股間のかゆみ対策に風通しの良い体にしよう
以上のことから、股間のかゆみの原因となるムレを解消するには、人によっては体質改善も必要だということが分かってきます。自分が陰嚢湿疹に悩まされていてかつ太っていて汗っかきなら、体に羽織っている分厚い皮下脂肪を減らす作業が大切でしょう。分厚い皮下脂肪を減らすのに一番効果があるのはなんといっても運動です!むちゃくちゃなヘビーな運動をする必要はありませんが、毎日続けられる簡単な運動をすることで少しずつ脂肪を燃焼させて分厚い皮下脂肪をゆっくりでもいいので減らしていきましょう。陰嚢湿疹対策として勧めていることですが、運動で皮下脂肪を減らすのは体の他の面にも必ず良い影響を与えるので、やって損ということはありません。
太っていて陰嚢湿疹なら「防風通聖散」の力を借りる
皮下脂肪を減らすのに有効とされている漢方があります、「防風通聖散」という漢方で、ダイエットの薬ではありませんが、汗っかきの肥満体質の人、皮下脂肪対策に進められている漢方です。最近はこの防風通聖散を使ったサプリなどがCMでもよくみますし、ドラックストアに行ってもよく見かけるようになったので、漢方の中でも身近な種類の一つではないでしょうか。これを飲んだだけで劇的に痩せるようなことは期待できませんが、運動や食事療法と併用することで体質改善につながります。漢方薬は基本体質改善のために飲むので、1回飲んですぐ効果が出るようなものではありません。少なくとも半年は飲み続けて様子を見てみましょう。
股間がかゆいおデブさんは痩せよう
股間のかゆみ、陰嚢湿疹の原因は人それぞれで対策も様々ですが、汗っかきのおデブさんは痩せるだけでかなり緩和されるかもしれません。痩せるというのは大変かもしれませんが、汗かきと肥満による皮膚の密着度を減らせることができれば股間がかゆい悩みから解放される可能性も大きいです。股間のかゆみ対策のために太っている人は是非一度ダイエットにチャレンジてみてください。