先日、「陰金(いんきん)と陰金田虫(いんきんたむし)」というタイトルで記事を書き、その中で当サイトでは陰金と陰金田虫は別の病気として扱っていることを説明しました。
その後もいろいろと調べてみたところ、陰金と陰金田虫は別の病気であると説明しているサイトもあれば、陰金は陰金田虫の略だと説明しているサイトもあり、判断が難しいところでした。
しかし、オロナインH軟膏の効能には「いんきん」と「たむし」というのが書かれていたため、「いんきん」とは陰嚢湿疹のことで、「たむし」とは陰金田虫のことなのか、もしそうならオロナインH軟膏は湿疹には使用しないように書いてあるのに陰嚢湿疹に効くというのは矛盾しているかな、と思いながら大塚製薬にメールで問い合わせてみました(回答は即日いただけました)。
オロナインH軟膏に書かれている「いんきん」とは股部白癬(こぶはくせん)、すなわち陰金田虫のことだそうです。
一方、「たむし」とは体部白癬(たいぶはくせん)という病気で、手のひら、足底、頭髪部、太股の内側、陰嚢を除く皮膚にできる白癬のことだそうです。
要するに大塚製薬の答えとしては陰金と陰金田虫は同じ病気だということです。製薬会社から得た答えなのでそれが正しいような気がしてきます。
いちおう当サイトでは引き続き「陰嚢湿疹(陰金)」と表記していきます。
ちなみに、オロナインH軟膏の主成分グルコン酸クロルヘキシジンには消毒作用はあり、患部を清潔に保つ作用ありますが、抗真菌薬ではないので陰金田虫は専用の薬を使ったほうが良いとのことです。
※真菌とは原虫よりは小さく、細菌よりは大きいカビの仲間の総称